鍼の刺激量について
先日来院されたご婦人を例にして記載します。
年齢は30代後半。一年前に腰痛になりある鍼灸院を受診されたが、逆に痛みが酷くなってしまい、その後整形外科に一年間通うが良くならないとのことでした。
鍼に対しても、西洋医学に対しても不信感を持っている患者様でした。しかし、症状をうかがってみるとやはり鍼の適応症でしたから説明を詳しく行い、了解を得て治療しました。
治療後はかなり良くなったらしく、次回の鍼の予約もされて帰られました。
患者様は肺虚症という体質でした。この体質の方は深く鍼を刺したり、強い刺激を与える必要はありません。また季節は秋でしたが、温暖化もあり夏の季節という事で治療を行いました。
冬には鍼を深く、夏には浅くという原則があります。
肺虚症で夏という事で、ごく浅く鍼を刺し、鍼通電の量も軽くしました。
以前治療をされた鍼灸師の先生の名誉の為に言っておきますが、治療後に痛みが強くなる事も多々あります。
それは麻痺が取れた時におこります。
長期間の筋肉のこわばりは神経や血管を圧迫し、最初は痺れや痛みを伴いますが、やがて痺れや痛みが和らぎ動きが鈍くなっていきます。麻痺の発生です。
このこわばりを取った場合、麻痺の一段階前の状態に戻り、あたかも痺れや痛みが発生したかのようになるのです。
正坐の痺れが極限まで行ったあと、ピーク時よりも痺れが取れてくる過程でジンジンとした痺れが強くなるのと同じ事です。
2008/10/07 | 未分類
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