東洋医学と副作用
「東洋医学は副作用が無いのですか?」と患者さんに質問される事があります。
「副作用はありますよ」と私は答えます。
では東洋医学における副作用とはどのようなものでしょうか。
漢方薬は体質や症状によって、使用量を間違えると副作用が出ます。
葛根湯などのポピュラーなものでも、体質によっては副作用が出ることがあります。
これは漢方に詳しい方がいる薬店ならば、事前に説明してくれます。
では鍼灸における副作用はどうでしょうか?
副作用に近いものでは「瞑眩(めいけん)反応」というものがあります。
別名は「好転反応」とも呼ばれ、最終的には良い結果を出すものです。
ところがこの「瞑眩反応」は、その場あるいは翌日あたりに、ダルさ、吐き気、眠気などのあたかも症状が悪くなったかの様な反応を出します。
これは「解毒」している段階で身体にあらわれる症状ですが、良く現れる人ならば3日以上続く場合もあります。
それが過ぎれば体調がすごく良くなるのも「瞑眩反応」の特徴です。
私の所に治療に来られた患者さんに、3年間もの間、足腰に痛みがあり運動を休んでいましたが、治療の3日後にはサッカーが出来るようになられた方がいます。
ただこの時の治療では、治療中に気分が悪くなり嘔吐しかかりました。
私はこれが「瞑眩反応」だとわかっていましたので、良くなるとの説明をしましたが、正直どこまで伝わっているのか心配でした。
その患者さんは、日本中あちこちの病院や治療院にかかっていました。
その中には鍼灸の治療もありました。
ですが今回の様な反応は初めてだった様で、かなり心配してました。
ですが体調が驚くほど良くなったので、それ以降は当院を信頼されて何かあれば治療に来られています。
これは成功した例ですが、やはり中には悪くなったと勘違いして治療を放棄する方もいます。
そして体調が良くなった事が、鍼灸治療にあると気づかないまま、鍼灸治療から離れていく方もいます。
忙しさでつい説明がおろそかになる事もありますので、これは私自身の反省でもあります。
今年の更新は今回が最後です。
それでは皆様、良いお年を。
2008/12/30 | 未分類
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