痛みが蘇る?
治療を進めていく中で、時々症状がひどくなる時があります。
患者さん(あるいは新米の鍼灸師)は驚いて、悪化したのではと考えてしまいます。
こういった方の多くは、痛みが発生→痛みをこじらせる(長期)→痛みが軽くなるが、慢性化してしまう。といった過程をたどられた方です。
このような痛みの多くは、筋肉の圧迫によって引き起こされています。
むち打ちを例にとれば、
事故→炎症による痛み→炎症がおさまり痛みは軽くなるが、動きすぎた(むち打ちで揺れ動いた)頚椎を首の筋肉が固めようとする→筋肉やその他の組織による神経の圧迫→頭痛や鈍痛など→時間の経過により、圧迫された神経がマヒする→痛みは軽くなるが、シビレなどが出現する→さらに神経が圧迫される→シビレは軽くなるが、手などの感覚が鈍くなる。あるいは指先などが冷える。
というような過程をとります。
鍼灸の治療は、慢性化された症状に対しては、時間をさかのぼる様な経過をたどります。
上記のものを逆に読んでいくとわかりますが、治療の過程でシビレが強くなったり、痛みが強くなったりする事は、治癒へ向かっていると言えます。
正坐をした時の足のシビレを思い出してみてください。シビレが極限までいけば麻痺になり、足が変な方向へ曲がっても痛みを感じないはずです。そして正坐を崩してしばらくすると、またジンジンとシビレが出現して、正常に戻っていきます。
2009/05/21 | 未分類
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