ツボと効果範囲と位置関係について
鍼灸治療を受けている時に、どうしてこんな場所を治療して良くなるんだろう?と思ったことはありませんか?つらい場所とは全然別のところに鍼をするなんて、話を聞いてないのかな?と不安になったり。
たとえば腰が痛い時にお尻やふくらはぎに鍼をすると不思議と腰が楽になります。
これはお尻やふくらはぎの筋肉のこわばりが腰の筋肉を引っ張っているという、筋肉のメカニズムで解説する事ができます。
でも胃の働きが悪い時に足に鍼をするのはどうでしょうか?
有名なツボに足三里というものがあります。ここを刺激すれば三里歩けると言われていて、足の疲れをとるのに有効なツボです。足の疲れだから足のツボというのは理屈が通っています。でもこのツボ、胃の働きが悪い時にも昔から使われていました。
事実、足三里を刺激すれば胃酸の分泌が増えます。つまり足の刺激が胃に作用したわけです。これはどういう事でしょうか?
昔、理科の授業で外胚葉、中胚葉、内胚葉というものを習った事があるかと思います。
そして脳と皮膚は外胚葉由来である事を覚えているでしょうか?
今では研究も進み、皮膚は第3の脳ではないのかと言われはじめました。
脳が受け手になる感覚としては、いわゆる五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)と痛覚、冷温感覚があり、その刺激が脳に伝わりホルモンの分泌などによって身体が反応するのですが、それを皮膚にある一点すなわちツボによって身体の任意のポイントに変化が起こるのが、鍼灸治療の不思議なところです。
足三里でいえばツボの刺激により、脳に胃酸を分泌させるホルモンを出させた。という事になります。とすれば、足三里は脳の胃酸の分泌をつかさどる所に作用したわけです。
本やネットでは1つのツボで様々な効果が書かれているかと思います。しかし厳密には鍼をうつ深さや刺激量によって得られやすい効果は異なってきます。
スポーツ鍼灸のようにある程度深くうつ鍼は筋肉や運動神経などに作用しやすく、内科的なものは浅くうつ必要があるのはこの為です。
東洋医学は経験医学なので長年の積み重ねで効果や安全は担保されていても、はたして何故そうなるのかというメカニズムは科学的には解明できていない事が多々あります。(もちろん理論としてはありますが)
不思議と良くなったという感覚が古くはオカルト的に扱われてきましたが、もっと研究が進めば西洋医学とのミックスが広く普及するかもしれませんね。
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2020/02/03 | 未分類
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