肌トラブルと食事
東洋医学では、肌トラブルが多い方は肺の働きが悪いとされています。
人間は先天的に、肝、心、脾(胃腸)、肺、腎のいずれかが弱く出来ていて、
それが体質を決定づけているとされています。
ただし不摂生な生活をしていたり、極端に偏った食事をしていると本来弱くないところにも悪影響を与えて、働きを弱くしてしまいます。
東洋医学における肺は呼吸器の全てを指します。
つまり肺そのものや気管支だけではなく皮膚も含まれています。
いわゆる皮膚呼吸を大昔の人は体験などから知っていたのでしょうね。
乾布摩擦をすれば風邪をひきにくいと言われるのも同じような理由でしょう。
さて、生活の中で肌質を良くするにはどうすれば良いでしょうか?
女性の場合、コスメ類を見直してみる事は大切です。
肌質にあわない成分の有無も重要ですが、メイクをきちんと落とす事も大切です。
メイクする行為自体が肌呼吸を阻害しているので、東洋医学的にもよろしくはありません。
ただし、皮脂の落としすぎは肌トラブルの原因になります。
睡眠不足も肌に悪影響を及ぼします。
なぜなら睡眠時に肌の再生を促す成長ホルモンが活発になるからです。
肌の再生、いわゆるターンオーバーが正常になされないと肌そのものが弱くなってしまいます。
そして意外なほど肌に影響を及ぼすのが食事です。
東洋医学では全てのものは木火土金水の5つの属性に分けられるとされています。そして肌は金の属性です。もちろん食べ物にも金の属性のものがあります。
金の属性の食べ物は唐辛子やコショウなどの香辛料、野菜では大根、白菜、たまねぎ、もやしなど白色の食物が多いです。ショウガやニンニクも含まれます。
また、弱くなった金によい影響を与えるのは土とされています。逆に土が弱っていると金にも悪影響を与えます。
土は臓器では脾、つまり胃腸になります。
胃炎になると肌が荒れる現象などは、土(胃腸)が弱まり金(肌)に影響が出ていると考えられています。
土の属性の食べ物としては山芋、キャベツ、レンコンなど胃腸に良いとされるものが多いです。カボチャなどの緑黄色野菜も含まれます。
ようするに金と土の属性の食べ物が肌には良いのですが、とにかくたくさん食べれば良いというのではなく、3食の副菜のひとつとして取り入れる程度で良いです。
トラブルの箇所と同属性の食べ物が手放しで良いと勘違いされる方が多いのですが(専門家にもいます)、「注意して取り入れるのが良い」というのが正解です。
次に注意したいのは、肺すなわち金の働きを弱める火の属性の食べ物です。
火の属性の食べ物としてはコーヒー、ニンジン、大葉、春菊など苦味のある食べ物が多いです。
こちらも全く取らないのではなく、過剰摂取やかたよりに気をつけるという事です。
なぜなら火は土に良い影響を与えるからです。あまりに摂取しないと土が弱り次いで金、つまり肺(肌)が弱ってしまいます。
つまり、
・金属性の食べ物を摂取する機会はこまめに量は副菜のひとつ程度。
・土属性の食べ物も同様に食事に取り入れる。
・火属性の食べ物は少し減らしてみる。
というのが、東洋医学の考え方として肌に良い食事となります。
食生活が乱れている方はもちろん、栄養面のバランスを考えて3食きちんと食べているのに肌の調子がいまいちという方は、毎日の食事に東洋医学の考えも加えてみてはいかがでしょうか?
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2019/10/01 | 未分類
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