顔面痙攣とツボのすすめ

当院所在地の愛媛県松山市には初春のお祭りとして“椿さん”があります。
“椿さん”は、旧暦の1月7,8,9日に行われますので毎年微妙にお祭りの日が違うのですが、「椿さんの頃、松山は一番寒くなる」と言われていて、実際に不思議と寒くなります。

この寒い時期だからこそ、風邪以外にもお気をつけていただきたい症状があります。
それは、顔面痙攣（けいれん）です。顔面痙攣で多いのは、特に上下の瞼（まぶた）が小刻みにふるえ、軽度なら数秒から数分間、重度の場合ずっと続き、自分の意志では止まらない症状です。

原因としては、寒冷刺激、ストレス、睡眠不足などが考えられています。
寒さに加えて、年末・年始の多忙によるストレスの影響がちょうど身体に表れやすくなるのもあると思います。

顔面の動きを支配しているのは顔面神経という神経で、脳から出てきて耳の後ろから顔の前側に向かい、耳の前辺りで、目・鼻・口へ枝分かれします。

この顔面神経の走行のどこかで筋肉や血管などで圧迫されると、顔面痙攣や重症になると顔面麻痺などが表れてきます。

顔面痙攣の治療点として大事なツボは、完骨（かんこつ）です。
耳の後ろにある丸くカーブした骨（乳様突起）下部の凹んだ所にあります。

軽い症状ならば完骨のツボを入浴の際に、ゆっくり温めたり軽く指で押さえることが効果的です。
早期であれば特に鍼治療が効果的なので、変だなと思ったらお早めに当院まで御相談ください。

スタッフより

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